2025年モデルホイール、インプレッション

FARSPORTSホイール

強化指定選手たちが公式戦で使える決戦輪を見つける1stステップ。

2025年モデル
S3、S5、S6、EVO s5 CeramicSpeed、C3
タイヤはコンチネンタルGRAND PRIX 5000S TR
空気圧4.3bar
テスター KMT(U-23強化指定選手)

大垂水峠を安定したペースで登り、下りも各モデル同条件でテスト
●登りのデータ
S3 303w/8:33
S5 305w/8:37
S6 304w/8:27
EVO s5CS 306w/8:34
C3 304w/8:33

テスターの意見として…

■登坂性能
S3 軽量を感じる
C3 ペダリングに余裕がある
S5 トルクをかけないと加速しない
EVO トルクをかけないと加速しない
S6 急斜面では重さを感じる

■下り性能
S3 あまりよく感じない
C3 とても良い
S5 良い
EVO 良い
S6 良い

■全体的な印象
S3 ハンドリングがクイック
C3 ゆとりがある、優しい
S5 安心、安定、自転車がまっすぐ進む
EVO 安心、安定、自転車がまっすぐ進む
S6 長い平地などTT環境でテストをしたい

■ネガティブポイント
S3 28cのせいか路面をダイレクトに感じる
C3 ダンシング時などの横合成が足りない
S5 登りで重さを感じる
EVO 登りで重さを感じる
S6 登りで重さを感じる

■レースで使えるか
S3 使える!上りが勝負のレースで使いたい
C3 高速コーナーで横剛性の低さで怖い
S5 使える!圧倒的な安心感がある
EVO 使える!登りで重さを感じる
S6 使える

2025年モデルはSとEVOシリーズの5mmのカーボンスポークが特徴的でまた本数が18本と少ない。
リアのドライブ側が12本とノンドライブ側が6本、フロントのドライブ側が6本にノンドライブ側が12本となっています。

今回のテストは登坂を中心としたシリアスなレースをイメージしたものです。
その代表的なレースは…
チャレンジロード、全日本選手権、選抜ロードレース、インターハイロードレース、インカレロードレースを含む学連レース、そしてツールドおきなわ

第一回のテストでは概ね現行モデルと同様な結果となっています。
中心になるのがS3とS5でスピードが落ちきらない短い登りで惰性で行けるコースの「群馬CSC」と「美山ロードがおこなわれる九鬼ヶ坂コース」では50mmハイトのS5が良い。

「日本CSC」や「広島県中央森林公園サイクリングロードコース」など登りで勝負がつくレースでは35mmハイトのS3が良いという結果。

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今回のテストが短時間だったためEVOシリーズの他社を圧倒する軽量さやフルセラミックスピードベアリングの特出する点は見出せなかった。